「松」って日本文化を象徴する樹なんですね!伝統芸能とも関わり深いです!

先日、一目惚れをした黒松のミニ盆栽♪お教室を見守るように粛々と佇んでおります。小さいのにこの存在感はなに?とパワーを感じたので松について少しだけですが調べてみました。

きものと舞う 松 盆栽

冬でも青々とした葉を付ける松は不老長寿の象徴とされ、同じく冬でも青い竹、冬に花を咲かせる梅と合わせて、日本では「松竹梅」と呼ばれ、おめでたい樹とされているそうです。魔除けや神が降りてくる樹としても大切にされていて、お正月に家の門に飾る「門松」には神を出迎えるという意味があるといいます。

きもと舞う 山村若静和

能舞台では背景(鏡板)に松の絵が必ず描かれており「松羽目」といいます。 歌舞伎・日本舞踊では能、狂言の曲目を原作として、それらに近い所作事で上演するものを「松羽目物」と呼ばれます。

また、松は、日本の官職の位を表す「大夫」と繋がりがありようで。始皇帝が雨宿りに使った松に大夫の爵位を授けたことにちなんで、大夫の最高位を「松の位」と言うそうです。江戸時代の遊女の最高位である太夫(たゆう)を指すことで知られるようにもなりました(江戸時代、太夫は五位の官でした)。邦楽の曲中でも、しばしば「松」が松の位の遊女を連想させるようなものがあります。日本の文化、伝統芸能とも関わりのある松。お教室にやってきてくれたミニ盆栽の黒松を益々愛おしくなりました。

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miwako iai

大阪出身八尾市在住。デザイン事務所や広告代理店を経て、今は家業を手伝いながら好きな“きもの”もお仕事にしています。洋服も好きだから、きもの&洋服ライフを楽しむ日々。日本舞踊を15年お稽古したり、伝統芸能にも興味あり。日本の美しさを大切にしていきたいです。