『舞うひと』草刈民代と古典芸能のトップランナーたちの対談本、夢中で読了。
バレエに詳しくない私でも草刈民代さんはバレリーナとして活躍された方だと知っています。バレエに全てを注いで生きてきた方が、古典芸能のトップランナーの方々とどんな話をするのか、とても興味深くこの本を手に取りました。
Contents
伝統芸能の精神
この本では、伝統芸能の精神を感じるとることができるのではないかと思いました。
伝統芸能の精神を知ることは、普段の生活や仕事の時にもきっと役立つことだと思います!
と偉そうなことを言いましたが、自分は上方舞という伝統芸能をお稽古していて、まだまだ修行の身…(汗。
そして一生修行。ただ、”一生修行”という意味は分かるようになりました。
自分の心に向き合うことを大事にするようになりました。
心と身体
皆さんが共通して語られていたのは「心と身体」のことでした。心のあり方、精神性、どのように身体で表現していくか。。。
人間そのものを表したい
引き算の先に残るもの
露骨は卑し
「つつがなく」、日本人にとってとても大きな言葉
芸の伝承は、体だけでなく精神も含む身体(しんたい)の伝承なのだということ。
受け継ぐ人が、心・体・精神・知性も…すべてを磨いていかないと先人から受け継ぐことができない。
”心”が大切であるということは、自分の師匠もよく言われること。いくら型ができていても心がないと何も伝わらないと。この本を読んで改めてその大切さを感じました。
古典芸能の世界を垣間見れる
本に出てくる方々は、日本舞踊、能楽、歌舞伎、文楽、雅楽、狂言という伝統芸能の世界で、人間国宝、宗家、看板役者として、精力的に活動しているトップランナー達。
修行のこと、お稽古のこと、師弟関係のこと、舞台のことなどなど、普段目にしないバックヤードのお話が書かれてあって、全く伝統芸能に触れたことがない方には、興味深く読めるのではないかと思いました。
伝統芸能のお稽古をしている自分にとっては共感できたり、新たな気づきがあったりと勉強になりました。
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miwako iai

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