人間国宝の”女流義太夫”を聴きに”白鷹禄水苑”へ。女性の語りで聴く魅力!
2017年9月3日(日)に兵庫県西宮にある白鷹禄水苑にて開催された女流義太夫を聴く会へ行ってきました。浄瑠璃は人間国宝の竹本駒之助(たけもと こまのすけ)さん、三味線は鶴澤津賀花(つるざわ つがはな)さんで、演目は「加賀見山旧錦絵 長局の段(かがみやまきゅうにしき ながつぼねのだん)」。演目の解説はこちらをご覧ください。
白鷹禄水苑は日本酒メーカー白鷹が運営する施設、日本酒の楽しみ方から、伝統芸能イベントまで色々なことを発信しています。瓦葺きの大屋根と懐かしい造り酒屋の外観がとても素敵でした。会場となる宮水ホールはこちらの2階。
今回の演目は、主人(女)の自害を目の前にした召使(女)が仇討ちを覚悟する女性の仇討ちもの“女忠臣蔵”と呼ばれる名曲でした。いつも男性の語りで聴くことの多い義太夫ですが、今回は人間国宝の女性の義太夫! ”女流義太夫”で”女忠臣蔵”を聴く、という楽しみがプラスされたような舞台でした。
物語の流れ、背景、登場人物のセリフ、心理描写など全てを義太夫は一人で語ります。その語りで私たちをグググっと物語の世界に引き込んでくれます。人物の動きが目の前に見えたり、蛙の鳴き声がする庭の風景が浮かんだり、人物の心理描写に涙したり…。
とてもリアルに感じました。いつも以上に深く響いてきたように感じました。小さい時に絵本を母が読み聞かせてくれるのと父とでは何か違ったような感じみたいな…、うまく言えませんが(汗。私が女性なので女性の語りに反応したのかもしれません。男性が聴くとどう感じられたのか聞いてみたいなぁと思いました。
男性、女性の義太夫、それぞれの良さがあるのかもしれないと感じた舞台でした。

手前:竹本駒之助さん、奥:鶴澤津賀花さん
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miwako iai

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